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Q:妊娠へのタバコの影響は?

A:「妊娠中にタバコを吸うと赤ちゃんによくない」ということが何となくわかっている人は多いと思います。最近では「受動喫煙」という言葉でタバコの煙を吸わされる害も明らかになってきています。
タバコをやめられないままママやパパになると赤ちゃんにどういう影響があるのかについて、解説してみます。

○流産や早産が発生しやすくなる
タバコを吸わない人に比べ1日20本以上吸う場合1.7倍自然流産の発生率が高くなります。また妊婦自身が吸わなくても受動喫煙がある場合には高率に早産が発生するというデータもあります。

○母親の喫煙で先天異常が増える
母親の喫煙と出生児の先天異常との関係を見てみると非喫煙者に比べて、循環器系、消化器系、そして泌尿生殖器系で約1.4倍高く異常が発生する恐れがあります。

○出生体重が減少する
タバコを吸う妊婦から出生する児は、約200gも体重が軽く生まれる(すなわち子宮内での成長が遅れる)ことがわかっています。また、非喫煙妊婦であっても受動喫煙にさらされている場合は100g程度軽く生まれてくることが報告されています。

○SIDS(乳幼児突然死症候群)のリスクが高まる
赤ちゃんが生まれた後、特に病気などの原因なく突然死亡することがあります(SIDS=乳幼児突然死症候群)。
赤ちゃんの周りでタバコを吸うことがその危険因子と言われています。

○子どもの呼吸機能を低下させる
家庭内の受動喫煙は、子どもの呼吸機能を低下させ、喘息にかかりやすくなることがわかっています。それだけではなく発作を起こし救急室に受診する回数が増えたり、重症化して入院治療に至るリスクも高まります。

○子どもの知能指数が低下
妊娠中に喫煙していると、生まれた後の子どもの知能指数(IQ)が低くなることがわかっています。胎児期の脳の発達を妨げていることが原因として考えられます。

参考資料:タバコ病辞典
http://homepage3.nifty.com/tobaccobyo/index.html

妊娠・出産をきっかけにママもパパも禁煙に取り組みましょう。
たばこがやめられないのはニコチンという薬物による「依存」が原因です。
医師や助産師、看護師に相談して、早くタバコとサヨナラしましょう。